
■新 刊「ZERO HORA」Vol.4 予約受付中
責任編集 芹澤真幸
責任編集 芹澤真幸
編 集 ZERO HORA編集部
発行人 松村康貴
発 行 くるんば
A5判 166頁
定価1,210円(本体1,100円+税10%)
通巻4号 第2巻 第3号
2025年12月7日発売
目 次
巻頭[0時から]
瑞々しく骨の生まれた場所……………………5
◉松村 康貴
特 集1 ◆ 時間は存在しない……………………16
■序 長谷川 慶
■シネマトンラジオ出張版 長谷川 慶/山﨑 奈那子
■時間と母性的人間観 スペシャルインタビュー 三好 春樹/髙山 優里
■介護的没頭は存在しない? スペシャルインタビュー 小林 敏志/長谷川 慶
■深夜二時の「おはよう」 村瀨 孝生
エッセイ ◆
厚生労働省の『ひきこもり支援ハンドブック』(二〇二五年)に見るこれからの「ひきこもり」論……………………66
◉喜久井 伸哉
エッセイ ◆ 介護=HIPHOP論
「空っぽ」を手にする……………………80
◉鞆 隼人
エッセイ ◆
ピック病介護覚え書き③〜オサムさんと母性…………96
◉小林 敏志
特 集2 ◆ 競作 オールド・メディア……………………104
■なくなると困るもの 稲田 咲
■「オールド・メディア」 喜久井 伸哉
■本の身体 鞆 隼人
■オールドメディアあるいは叫びについて 杉山 広信
■オールドタイプ、ニュータイプ、ステレオタイプ 芹澤 真幸
エッセイ ◆
実用性? 無いと思います……………………120
◉野村 光太郎
エッセイ ◆
ピアノソナタ「月光」……………………122
◉後藤 泉
旅行記 ◆ 第四回
レコードディーラーによる 裏・ブラジル見聞記……………………128
◉尾﨑 健一
研究ノート ◆
オオカミ素描 神・神使・妖怪……………………136
◉堀田 穣
評 論 ◆ 「死者たち」 第四回
〈老い〉を哲学する(前編)……………………146
◉芹澤 真幸
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Vol.4執筆者紹介(順不同)
喜久井 伸哉(きくい しんや)
1987年東京都生まれ。詩人・フリーライター。「不登校」や「ひきこもり」の体験を活かし、当事者手記を発信している。喜久井ヤシン名義での共著に『今こそ語ろう、それぞれのひきこもり』(日本評論社)、単著に『詩集 僕はまなざしで自分を研いだ』(私家版)がある。
鞆 隼人(とも はやと)
1987年生まれ、大阪府東大阪市出身。介護予防を中心とした専門学校へ入学するも、特養への実習体験により、介護そのものに興味を持つ。卒業後は地元の特別養護老人ホームへ入職。以来施設介護一筋。現在はユニットリーダー兼フロアリーダーとして現場をまとめる役割を担う。また施設内での新人研修、法定研修、実技講習などを行っている。
小林 敏志(こばやし さとし)
1983年生まれ、長野県栄村出身。合同会社はいこんちょ代表。栃木県鹿沼市でデイサービスと小規模有料老人ホームを運営。令和六年度高校家庭科教科書に介助技術で掲載。本人を主役にしたその人らしい生活を最期まで送れるように介護したりされたり。好きな場所はキッチンとトイレと浴室。
野村 光太郎(のむら こうたろう)
1979年埼玉県出身。THE会社員。各地の名産と競馬があれば半分大丈夫。
後藤 泉(ごとう いずみ )
桐朋学園大学ピアノ科卒業。同アンサンブル・ディプロマコース修了。ソロ活動のほか、ウィーン・フィルメンバーと多数共演。ベートーヴェンをライフワークとするほか、様々な形のコンサートを通じて、音楽の魅力を広く分かち合いたいと活動を続けている。
尾﨑 健一(おざき けんいち)
1969年東京都世田谷区生まれ。東京神保町に中古レコード店ラバーガード・レコードをオープンして今年ではや十六年。ブラジルへのレコード買付け歴も気がつけば二〇年超。まだ見ぬノルデスチ(ブラジル北東部地方)への非買付け旅行熱望。
堀田 穣(ほった ゆたか)
1952年愛知県名古屋市生まれ。神戸大学文学部哲学科哲学専攻卒。国立民族学博物館から始まり、図書館に二〇年ほど勤めたのち、大学教員になる。ちょうど学長面接が阪神大震災当日だった。大学も揺れる中で歴史民俗学専攻を立ち上げ、『妖怪文化論B』を担当した。その後定年退職し、京都先端科学大学名誉教授。
稲田 咲(いなだ さき)
一九九二年愛媛県生まれ。広島で介護職のち、神戸で看板屋企画部のち、その他十個ぐらい単発バイトをしたが介護職がいちばん楽しかったので愛媛で再び介護職として働いている。漫画を描いたりイベントのチラシを作ったりもする。
杉山 広信(すぎやま ひろのぶ)
地下鉄サリン事件発生の約一年前、あさま山荘事件の犯人、吉野正邦が襲った銃砲店があった場所の近くで出生。自分自身の立ち位置が、右なのか左なのかは、どちらでもいい。誰かが語るコトバを受け止めていただけではあるけれど、あふれかけてきたので発信してみようかと模索中。
松村 康貴(まつむら やすたか)
1970年東京都生まれ。くるんば代表。書店勤務、遺跡発掘調査などのフリーター生活、出版社勤務を経て、二〇〇二年に雲母書房に入社し営業、編集に携わる。二〇一九年にくるんばを立ち上げ、介護セミナーの企画・運営、介護紙芝居の出版及び普及活動を行っている。
芹澤 真幸(せりざわ まさき)
1978年東京都生まれ。高校中退。出版社を短期で退職後、半ば引きこもりつつも自分なりの思索の基盤を求め哲学・思想関連の古典的著作を読み漁って現在に至る。
長谷川 慶(はせがわ けい)
映画制作隊シネマトン
1972年、埼玉県所沢市出身。日芸映画学科卒業後に色々な出版社に腰掛けながら、ずっと趣味の世界で生きる。現在、自主映画を制作しながら、空中に腰掛ける方法を模索中。得意なことは演劇の演出、もっと得意なことは貧乏暮らし。
山﨑 奈那子(やまざき ななこ)
映画制作隊シネマトン
1989年 埼玉県所沢市出身。大学在学中に独学と根性で短編映画を撮る。2011年、長谷川慶と「映画制作隊シネマトン」を立ち上げ。2022年には7年の制作期間を費やした長編三作目「TOKYOステップス」を発表。ラチェノドーロ国際映画祭(伊)にて上映された。
三好 春樹(みよし はるき)
生活とリハビリ研究所
1950年、広島県生まれ。特養ホームに生活指導員として勤務後、35歳で独立し「生活とリハビリ研究所」を設立。全国各地で研修活動を続けている。著書に『実用介護事典』『完全図解 新しい介護』(講談社)、『介護のススメ!』(ちくまプリマー新書)、『認知症介護』『関係障害論』『ウンコ・シッコの介護学』(円窓社)ほか多数。
髙山 優里(たかやま ゆり)
老いと生活を考える読書会
元生活とリハビリ研究所スタッフ。訪問看護師の夫、中三娘、小六息子の4人家族。横浜・あざみ野にあるスペースナナにて読書会をしたり、三好さんの講演会を開いたりしている。2025年春「(認知症に)時間は存在しない」講演会主催。映画「時間は存在しない」制作委員会の一員。
村瀨 孝生(むらせ たかお)
よりあい統括所長
1964年、福岡県生まれ。東北福祉大学を卒業後、特別養護老人ホームに生活指導員として勤務。1996年から「第2宅老所よりあい」所長、2015年4月より特別養護老人ホーム「よりあいの森」施設長を経て、現在「よりあい」統括所長。近書に『シンクロと自由』(医学書院)、伊藤亜紗との往復書簡『ぼけと利他』(ミシマ社)、安立清史 との共著『介護のドラマツルギー 《老いとぼけの世界》』 (弦書房)がある。
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